iPhoneを利用していて、iOS14系にアップデートすると以下のようなメッセージが表示されることがあります。
“バスあと何分”が他社が所有するAppやWebサイトを横断して
あなたを追跡する許可を求めています。
iOS14以降のiPhoneでは、ターゲティング広告を規制する動きがあり、その一環として、上記のようなポップアップが表示されます。
ターゲティング広告とは
ターゲティング広告とは、アプリやWebサイトでのユーザの行動履歴を利用して、そのユーザの興味関心があるであろう広告を表示する手法のことです。
例えば、車を売却したいと思ってそれに関連するWebページばかりを閲覧していると、Webページに設置された広告に中古車売却に関連するものが頻繁に表示されるようになる、というものです。
スマホやパソコンのブラウザの画面を人に見せると、そこに表示される広告から、その人が何に興味があるのかわかってしまう・・・という声があり、規制がもとめられていました。
一方で、ターゲティング広告は、アプリの運営・開発者にとっては、効果的で収益性のたかい広告であることが多く、会社の収益改善に繋がったり、個人開発者であれば、アプリ開発・改善のモチベーションアップに繋がります。
結果的にアプリの開発・運営が長く続く可能性が上がります。
「トラッキングを許可」するとどうなる?
表示されるポップアップに対して、「トラッキングを許可」を選択すると、ターゲティング広告が表示されます。
「Appにトラッキングしように要求」を選択するとターゲティング広告が表示されないようになります。
設定はいつでも変えられる
表示されたポップアップでどちらを選択したとしても、その設定は後で変更できます。
iPhoneの設定アプリの「プライバシー」→「トラッキング」と進んでいった画面で設定できます。
トラッキングの設定画面では、全体を一括でオフにすることもできますし、アプリごとにオンオフを設定できます。
「トラッキングを許可」はどうするべき?
以前見たことのあるサイトに関連する広告が表示されるのが嫌だ、、と感じている場合には「Appにトラッキングしないように要求」するのがよいでしょう。
広告はそれほど気にならないし、アプリの開発者を応援したい、という気持ちがある場合には、「トラッキングを許可」を選択するのが良いと思います。